裁判所に提出した陳述書


   私には法律的なことは良くわかりませんが、おかしいと思ったことを全て述べさせ
  ていただきます。
  2015年7月1日に私はウイルテックに入社しました。募集広告には、賞与・昇給
  に関して記述がありましたがまったくの嘘でした。入社日の説明会では賞与・昇給
  はないと言われました。
  入社からしばらく、私はパナソニックの2階のウイルテックの請負現場で、小型の
  プロペラの羽を組み付け作業をしていました。
  それから7月10日の朝、突然、何の説明もなく1階の会議室に連れて行かれ、受
  け入れ検査課のパナソニックの正社員に引き渡されました。まるで人身売買のよ
  うでした。新しい契約書は、受け入れ検査課に移動して、約1週間後に渡されまし
  た。ウイルテックだけではなく、人材派遣会社はどこでも契約更新の場合、約1週
  間後に契約書を持ってきてサインさせる所が多いです。ここで請負から派遣のす
  り変えがあったと思います。また、事前面接にも触れると思います。「対等な立場
  での合意」ではなかったです。
  ウイルテックの請負現場から受け入れ検査課の移動には、私の他にもう1名いま
  した。その方は、隣の部屋のセキュリティルームに連れて行かれました。部屋が違
  うので、その方と仕事中に遭うことはほとんどありませんでした。仕事が難しかった
  せいか、その方は8月のお盆休み明けから無断で仕事に来なくなりました。誰に
  でも訓練しだいで出来るような仕事なら辞めることはなかったと思います。

  受け入れ検査課はセキュリティルームになっており、パナの正社員でも簡単に入
  ることのできない特別な部屋でした。セキュリティルームの中で、私はモーターの
  特性検査、機密文書の電子化、ファイリングの作業をまかされました。前任者の
  パナの正社員の方が傷病で長期休養のため私が呼ばれたのだと思います。私
  の現場のセキュリティルームは、私以外は全員パナの正社員でした。前任者がパ
  ナの正社員であり、私の作業も正社員と全く同じものでした。
  私の検査するモーターは、中国、タイから船便や航空便で送られてくるもので1日
  置きに届いていました。モーターの届かない日は、機密文書の電子化、ファイリン
  グ作業をしていました。私専用のデスクとパソコンも与えられました。月1回の社員
  ミーテイングにも参加していました。
  2015年11月くらいからだったと思います。セキュリティルームの外で行われてい
  る「受け入れ検査」業務担当のパナの正社員の方が定年か移動で数名の方がい
  なくなりました。
  それで、受け入れ検査の人手が足りなくなり、私にも声がかかりました。 その時は
  これは契約書の「付随する業務」に当たるのかなと思いました。
  それから、私はパナの正社員と全く同じ仕事のモータの特性検査、文書の電子化、
  ファイリング、受け入れ検査業務を、無遅刻・無欠勤で一生懸命に働きました。
  
  パナのボーナスの支給日のとき従業員が呼び集められ、一人一人に明細を手渡
  しているとき、私ひとりだけボーナスが無いので、いつも通りに作業をしていました。
  契約に無い「受け入れ検査」業務は、モーターのある日は始業からの約1時間、
  モーターの届かない日は、まる1日受け入れ検査業務をすることもありました。
  受け入れ検査の作業で、私はパナソニックエコシステムズで取り扱う商品の「取
  扱説明書」の品番、数量、汚れ等の検査をして各課別に仕分ける作業を多くさせ
  られました。「取扱説明書」は、モーターとは何の関係性もなく、定義は「印刷物」
  です。モーターの部品材料ではありません。

  受け入れ検査に届く荷物は、パナソニックエコシステムズのホームページを見れ
  ばわかる通り、「住宅設備関連」の物ばかりです。モーターは海外で作られていま
  す。作られていないモーターの部品が春日井に届く訳がありません。受け入れ検
  査はとても忙しく、休憩が取れないときもありました。
  モーターの種類は100種類以上はあり、すべて配線、取り付け治具、条件が違い
  ます。モータの種類もどんどん増えていきました。30キロ以上あるモーターもあり
  ました。力の無い方には持ち上げることができません。誰にでもできません。
  機密文書の電子化も、高度なパソコンの知識が必要なことぐらい誰にでもわかり
  ます。パソコンのファイル整理は、現場の訓練ではできません。
  ある日、パナの正社員の方から「パナからウイルテックには、1人につき派遣料を
  50万円払っている」と聞きました。私の給料が固定給で15万円だと伝えると、
  「えっ、そんなに安かったの?もっと貰っていると思っていました。ごめんなさいね」
  と謝っていました。録音記録にもある通りです。
  私が辞める約2ヵ月前に、「受け入れ検査課」にウイルテックから 1名派遣されて
  きました。その方は、「受け入れ検査」業務だけの担当でした。私はいろんな仕事
  をさせられているのに、どうして新しい人は「受け入れ検査」だけ?と不思議でした。
  
  そこで、はじめて、私の契約は「受け入れ検査」は無いのではないか?私の契約
  内容と新しく入った方の契約内容は違うのではないか?違法じゃないのかと思い
  はじめました。

  
  ここで2つの大きな格差がはっきりします。パナの正社員との給料の格差、ウイル
  テックから新しく来た人との仕事量の格差。2つの格差はあまりにも私には不公
  平すぎると思います。
  私の賃金ではとても生活ができないので、ウイルテックの事務所に何度も相談に
  行きましたが、ひとつも改善されることはありませんでした。

  パナの正社員のある方からは、2階でウイルテックはけっこう残業をしていると聞
  きました。私もそこで残業できるようにもお願いしましたが、その後、何も返答はあ
  りませんでした。いつも相談後、ウイルテックから返答が来ることはありませんでし
  た。
  
  私は2016年3月に国際結婚をし、まもなく初来日する妻のためにも、光熱費そ
  の他支払い後、月に3、4万しか手元に残らない給与では家族を養っていけない
  と考え、結局、何の環境も改善されないまま、2016年8月29日にウイルテック
  を退社しました。

  食費も1日1000円と考え、30日で30000円です。実際には1000円も使って
  いませんが、これだけで手元の給料は無くなります。病院、散髪なんて行けませ
  ん。服も買えません。贅沢はいっさいしていません。フルタイムで働いているのに、
  本当に酷いものです。

  今現在は、小牧の株式会社・放電精密加工研究所という工場で飛行機エンジン
  のブレード加工の仕事をしています。手取りで月平均24万円もらっています。
  また、私にはそれくらい貰えるパフォーマンスをパナの現場でもしていました。
  住居も豊山町の県営住宅に移り、今は妻と幸せな生活を送っています。パナの
  仕事の方が低賃金の割には忙しかったです。固定給15万円がどういう根拠で、
  どんなに安いものだったか、今現在の仕事と比較しても酷いものだと思います。
  
  派遣社員は非常に立場が弱く、パナの正社員からの仕事を断れば、すぐに生活
  ができなくなります。人材派遣は、「住み込み派遣」とういう貧困ビジネスのため、
  仕事が無くなれば住む所も突然なくなります。 結局、労働者の諸権利を放棄して
  言われたままに仕事をするしかありません。対等の立場ではないのです。
  ウイルテックは、労働者を「商品」として提供するため、安くて使い勝手のいい使用
  条件がパナから求められたと思います。その結果、派遣労働者の賃金は安くなり
  雇用は短期間になります。
  今回も私は「商品」として扱われました。ですが私は人間です。ウイルテック側の
  言い分が全て通るなら、企業は「付随する業務」は何をさせてもいいということに
  なり、これでは単なる肉体労働の提供です。
  ウイルテックの管理者は、1年間一度も現場に顔を出したことがなく、何のねぎら
  いの言葉もなく、私がどんな仕事をしていたのか一切把握していない。だいたい、
  現場を何も知らないのによく準備書面で言えたものだと思います。
  個人査定もはじめから評価する必要が無く、必要ないから永遠に固定給15万円
  です。録音でもある通り、ウイルテックは、私が契約にない仕事をさせられている
  にも関わらず「受け入れ検査」をしていることを知りませんでした。知らないでは済
  まされません。
  労働者は派遣先の就業規則に従い、派遣先の指揮命令で働くことになる。派遣
  先にとっては、顧客の下で労働者を働かせることになる。このため、派遣先の労
  務状況が契約通りになっているか、労働者の勤務状況やモチベーションは高まっ
  ているのか等の労務管理に注視する必要があるのにウイルテックは何ひとつやっ
  ていません。
  ウイルテックは求人広告からして嘘ばかりです。私が入社時固定給15万の条件
  が、後の求人広告では15万5千円になっていました。後から入社した人の方がど
  うして先に入社している私よりも5千円も高いのでしょうか。理不尽でなりません。

  全国の一人暮らしの平均支出額は14万円です。消費税も8%の時代です。低所
  得者にはものすごい負担です。市民税・県民税も来ます。光熱費も高いです。
  すべてのものが高くなっているのに、賃金だけは上がりません。逆に下がってい
  ます。このご時世で、固定給15万円の給料で人間らしい生活を送ることが本当に
  できるでしょうか?
  就業実態に応じた均衡の考慮
  第3条2項「労働契約は、労働者及び使用者が、就業の実態に応じて、均衡を考
  慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。」
  パートや契約社員など非正規労働者と正社員の間では、仮に同じ仕事をしていて
  も賃金等に著しい格差があります。そこで、労働契約法では、労働契約の形式に
  かかわらず、就業の実態に応じて、均衡の取れた処遇を求めているのです。
  ウイルテックとパナは過去に「松下ディスプレイ事件」で訴えられた反省もなく請負
  で雇用しておきながら、派遣業務として低賃金で安い労働力を確保しています。
  ウイルテックは、賃金の説明もいっさいしてくれません。
  第30条の3(均衡を考慮した待遇の確保)の規定により配慮すべきこととされて
  いる事項(=賃金決定等)に関する決定をするにあたって考慮した事項について
  当該派遣労働者に説明しなければならないとされています。このことから「賃金
  決定」に関しては、「説明義務」負うことになります。

  
  労働契約法において労働契約の目的と期間設定の必要性について、配慮義務とはいえ
  法定されたことはとても重要です。弟4条1項では「使用者は、労働者に提示する労働条
  件及び労働契約の内容について、労働者の理解を深めるようにするものとする」とありま
  す。配慮義務違反として契約は無効です。

  派遣労働者から賃金の決定に関してどのように決定をしたのか説明を求められた
  場合、単に派遣料金から一定のマージンを差し引いた金額であると説明するだけ
  では足りないことになります。派遣先の同種の業務に従事する、一般の労働者の
  賃金水準、職務の内容、職務の成果、意欲、能力、経験等を踏まえて説明しなけ
  ればならないこととなっていますしかし、ウイルテックは企業秘密として準備書面
  でも公開を拒否しています。何かやましいことでもあるのでしょうか。
  パナとウイルテックの請負契約の書面ですが、私は派遣で「受け入れ検査課」に
  移動になったと思います。あくまで請負いというのなら偽装派遣なのは明らかで
  す。また、請負基本契約書の第1条には、私の担当した業務の明記がありませ
  ん。22条(人権尊重)では、「差別的取り扱いは行わず」とあります。
  
                      まとめ
  ウイルテックは、募集広告に好条件の嘘の待遇を書き、さらに後から入社した者の方の
  賃金を高くするという差別的待遇を行う
  請負で入社させておいて、何の説明もないまま派遣で新たな現場に送る手口で膨大な
  利益を得ている。
  
  モーターの特性検査も「ノギス」しか使わないような嘘の報告をしている。だいたい、現場
  に一度も見に来たことがない。
  契約書に無い仕事をさせられているにも関わらず、把握することもない上に、後になって
  「受け入れ検査」は「それに付随する業務」と無理な主張をする。
  受け入れ検査課に届く荷物は、さぞかしモーター関連部品だけのような虚偽の説明をし、
  賃金の内訳の詳細な説明も頑なに拒否を続ける。
  
  再三の改善要求にもまともに答えることがなく、努力した様子もなく最後の最後ま
  でまともな対応を怠った。
  全てにおいて何の配慮もなかった。
  最後に、真面目に働いたものは正当な賃金が貰える、派遣でも温かい家庭が築
  ける、余裕のある生活が送れる、本当に豊かな格差のない公平な社会になっても
  らいたいと思います。平等な事ほど慈悲深いものはありません。


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